「もっとゆっくり休みたい」と感じている方は多いと思います。でも、現実には、たくさんの方が休むことに罪悪感を感じています。
みんなゆっくり休みたいのに、ゆっくり休んでいる方はごくわずかです。いったいなぜでしょうか?
この記事では、日々発する「言葉」にスポットライトを当てて、「ゆっくり休む」ためのヒントをお届けします。
うっかりお昼寝してしまったら
想像してみてください。
やらなければいけないことが山積みなのに、うっかり2時間お昼寝してしまいました。
あなたは頭の中でどんな独り言を言いますか?
「あ〜最悪!何で寝てしまったんだろう!」
「信じられない!私は何て意思が弱いんだろう!」
「こんな時間に昼寝なんて!世の中の皆が働いている時に、いけないことをしてしまった!」
もしかしたらこんな風に、ご自身を責める言葉が聞こえてくるかもしれません。
1日6万回のセルフトーク
人は一日に6万回も思考していると言われています。
思考するときは、声に出さずとも頭の中でセルフトークをしているはずです。
「あの件について、どうしよう!」
「今夜は何食べようかな」
「あ、もうこんな時間だ!」
「そういえば、◯◯さんに連絡しなきゃ!」
「◯◯にチャレンジしてみたいな!でも私なんて。。」
頭の中を、絶え間なく色々な言葉が飛び交っているのではないでしょうか。
自分を否定するようなネガティブな言葉をかけ続けていたら、自分自身の感情や思考がネガティブになっていくことが想像できますね。
セルフトークとうつ病
厚生労働省の調査によると、うつ病に苦しんでいる方は、平成8年には43.3万人だったのに対し、平成20年には104.1万人と、約10年間で2倍以上に増加しました。
最近では、新型コロナウイルスに感染拡大に伴い、自粛やリモートワーク、感染への不安、テレビ等の報道に触れることによる漠然とした不安が原因で、うつ状態になっている方も多いと言われています。
周りからも、「やる気が出ない」「恐怖の渦に飲み込まれている」といったお悩みをよくいただいています。
うつ病の動物はいない?
一方で、うつ病になる動物はいないといわれています。一体なぜでしょうか?
それは、「言葉」による「苦悩」がないからだと言われています。
動物も、痛みを感じたり、他の動物から攻撃されたりと、「苦痛」を感じることはあります。でも、その場から離れれば痛みは和らいでいきます。
しかし人間は、過去の辛い経験をふとした時に思い出して涙を流したり、同じことをグルグルと頭の中で反芻して上の空になってしまったり、と「苦悩」することがあります。
つまり、言葉は諸刃の剣であり、人を喜ばせることもできれば、人を苦しめるものにもなりうるのですね。
そこで、ぜひ自分自身に投げかけている日々の言葉を観察してみてください。
そして自分に苦悩を与えている言葉が見つかったら、早めに手放してしまいましょう。
●手放しのワーク
ここでは、実践的な手放しのワークをご紹介します。
『大きなゴミ箱を想像しましょう。
その中に休むことへの罪悪感や今感じているネガティブな言葉を全て入れます。
ゴミ箱がいっぱいになります。
さあ、手放す準備はできましたか?
準備ができたら、ヘリウムの入った巨大な風船を想像してください。
風船にゴミ箱を繋いで手を離します。
すると、ゴミ箱は風船と一緒にゆっくり上がっていきます。
どんどん上がり、やがて空のかなたに消えていくのを見届けてください。』
●言葉を選ぶ
手放した後は、自分にかけてあげたい言葉だけを取り入れましょう。
自分の中の小さな子供に声をかけてあげるイメージだとやりやすいかもしれません。
・私は自分をゆるします
・気付かないくらい疲れていたんだね。ゆっくり休んでいいんだよ。
・ゆっくり休む貴重な機会になって良かったね。
・休んだことで自分が120%充電されたね!そのエネルギーでまたパワフルに取り組んでいくことができるから、良かったね!
・アンパンマンが自分の顔を分けてあげるように、自分が元気になれば、周りにその一部をシェアして元気の循環をつくることができるね!
いかがでしたでしょうか?
言葉と上手に付き合って、ぜひゆっくり休むことにOKを出してあげてくださいね。
あなたの毎日が、ますます豊かで健やかなものになることを、心よりお祈りしています♪
愛を込めて、
Maya
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