最近よく聞くようになった「セルフラブ」という言葉。何となく意味は分かっても、具体的な実践方法まではイメージしづらいという方も多いのではないでしょうか?
その原因はいくつかあげられます。
例えば、日本語で「セルフラブ」を訳すと「自己愛」となり、「ナルシシズム」のようなネガティブなイメージが連想されます。
また、謙虚さを大切にする日本では「自分を愛するなんて恥ずかしい」という意見や、日常的に「好き」という表現は使っても「愛する」という表現を使うことに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、セルフラブのコンセプトと、セルフラブを取り入れた具体的なライフスタイルをご紹介させていただきます。
そもそも「セルフラブ」とは?
ここではイメージしやすいように、よく混同される「ナルシシズム」との比較をしてみましょう。
ナルシシズムの特徴
「ナルシシズム」の語源は、ギリシヤ神話で出てくる青年ナルキッソス(ナルシス)。彼は、泉の水に映る自分の顔を見つめ恋焦がれて酔いしれているうちに、水仙の花に姿を変えられてしまいました。
このエピソードに象徴されるように、「ナルシシズム」というのは「自分のことだけしか目に入らない」「自分だけを愛している」という状態です。
具体的には下記のような特徴があげられます。
過剰な自意識がある
他者からよく思われたいという意識が強い
自分は特別で、他者より優れていると思う
過大な成功、権力、賞賛を求める
自分の欲求のために他者を利用しようとする
他者に嫉妬する
他者に共感できない
根底には強い劣等感や「自分は愛されることはないだろう」という恐れの声があり、それらの防衛反応が出ていると言われています。
「セルフラブ」の特徴
一方で「セルフラブ」とは、自分の幸せや心身の健やかさを尊重することです。
まるでお母さんが赤ちゃんに接するように、自分自身に無償の愛を注いであげる状態です。
あなたは、お母さんと赤ちゃんのコミュニケーションと言われて、どんなイメージを思い浮かべますか?
例
優しく思いやりに満ちている
あなたを傷つける言葉を発しず、傷つけることはせず、傷つけられそうになったら守ってあげる
寒い時にはブランケットを用意し、疲れたときにはゆっくり休ませてあげる
お腹が空いたら、栄養になるものを食べさせてあげる
太っても、病気になっても、どんな状態も受け入れてあげられる
あなたの幸せを心から祈る
条件付けでみるのではなく、ありのままのあなたを尊重する
いつでも戻ってこられる安心できる場所を用意する
つまり、「ありのままの自然体で存在していられる感覚」「本来のピュアな自分と繋がっている感覚」といえるでしょう。
他人からの評価で自分を価値づけするのではなく、自分の長所も弱さも受け入れ、等身大の自分で生きている状態です。
自分のことを丸ごと受け入れられるようになると、自然と他者の良さや個性も認めてあげられるようになります。
心に余裕が生まれて、他者に愛情をもって接することができるようになるのです。
「セルフラブ」のあるライフスタイル
では、「セルフラブ」をどのように日常に取り入れていけば良いでしょうか。
セルフラブは、歯磨きや筋トレのように、習慣化するまでは少し意識が必要です。
先ほどのお母さんと赤ちゃんのコミュニケーションのように、もし自分の中に「小さな子供の自分」がいたとしたら、どんな風に接してあげるか?という視点で自分と接してみてあげると分かりやすいと思います。
例
お手洗いに行きたい時は、我慢せずに行く
喉が渇いたりお腹が空いたら、我慢せずに飲んだり食べたりする
何かを食べるときは栄養がある、身体が喜ぶものを取り入れる
「寒いな」「暑いな」と思ったら空調や服装で調節する
気が乗らない予定があったら断る
自分を傷つける人がいたら、思い切って距離をとる
人からどう思われるかで自分の価値は変動しないと考える
太ったりむくんだり肌荒れしたりしても、自己否定するのではなく「どんなあなたでも大丈夫だよ」と受け入れた上で、目標設定をする
上手くいかないこと、失敗してしまったことがあっても、責めることはせずに「おつかれさま、よくがんばったね、次に活かすためにどんな学びがあった?」と優しく聞いてあげる
違和感を感じることがあったら、「どうしてかな?私はどうしたい?」とハートに手を当てて聞いてあげる
お風呂に入っている時に「今日も働き続けてくれてありがとう」と自分の身体のそれぞれのパーツに感謝する
夜眠る前に「今日の出来事で自分を褒めてあげたいこと」をノートに3つ以上書き出してみる
自分とのコミュニケーションを大切に、愛をもって接していると、現実で出逢う人、起こる出来事がどんどん変化していくはずです。
ぜひ取り入れられそうなものから、少しずつ実践してみてくださいね。
あたなの人生が、ますます豊かで健やかなものになりますように♪
Youtubeでもお話ししているので、ぜひご覧ください^^
愛を込めて、
Maya
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