あなたにとって、「食べること」はどんな意味をもちますか?
・何となくの習慣で、とりあえず食べ物を口に入れている
・太りそうで嫌だな
・ストレス解消のため
・面倒臭いけど時間がきたらすること
など、人によってその認識はさまざまかもしれません。
人が一生のうちに行う食事の回数は、約8万回にも及ぶと言われています。
口にしたものがあなたの血液や身体を作り、未来を作るのはもちろんのこと、
食事の時間を長めにとって、丁寧にいただくことはあなた自身を優しく労わることにつながります。
マインドフル・イーティングのすすめ
今回はあなたをケアする食事法として、簡単にできる「マインドフル・イーディング」ご紹介しますね。
「マインドフル=今ここに集中する」という意味の通り、
「マインドフル・イーティング」は「食べるという作業に意識を集中する」行為です。
簡単そうに聞こえますが、ふだんテレビやスマートフォンを見ながら食事することに慣れている私たちにとって、食べることだけにフォーカスするのは意外と難しいことです。
食事をしている時に他のことに気を取られていると、食べることで得られる幸福感や満腹感に鈍感になってしまいます。
また、食べること以外にエネルギーを使って消化吸収がスムーズに行われないと、気づかないうちにストレスがたまったり、食べ過ぎたりといった弊害が発生してしまうと言われています。
レーズンを使って実践してみよう
「マインドフル・イーティング」の練習法として、レーズンを使った「レーズン瞑想」のやり方をご紹介します。
★始める前に
一人でいられる場所で、5〜10分の時間を取りましょう。
携帯電話は電話を切ります。
レーズンなどのドライフルーツやナッツを用意します。
★やり方
1、手に取ってみる
レーズンやナッツを一粒手に取り、手のひらにそれをのせるか、親指と他の指でそれをつまみます。レーズンに意識を集中し、まるで初めて見るものであるかのような態度で臨みます。
2、見る
じっくりと時間をかけてレーズンを眺めます。それは一度も見たことがないものだと想像してみてください。光が当たっている明るいところ、くぼみのシワになっているところなどくまなく注意を向けてみます。
3、感触を確かめる
その質感を調べるような感じで、指の間でひっくり返してみましょう。また、もう片方の手の親指と人差し指でつまんでみると、どのように感じるでしょうか。
4、香りをかぐ
鼻先にレーズンを持っていき、一呼吸ごとに何を感じるか観察します。匂いはありますか?ないですか?どんな匂いでしょうか?
5、口に入れる
ゆっくりとそれを口に運びます。口の中にそっとそれを置きます。あなたの舌は、それをどう受け止めるでしょうか?それを噛まずに、下の上にある感覚をただ感じてみます。30秒間、あるいはそれ以上かけて観察します。
6、噛む
一回噛んで感覚を確かめます。そこから広がるあらゆる味を感じます。どのような感覚を感じますか?さらにゆっくりと何回か噛みます。まだ飲み込まずに、口の中で起きていることを観察します。
7、飲み込む
それを飲み込もうとするときに、舌はどのように飲み込む準備をしているでしょうか。それを飲み込み、口の中から食道を通っていくとき、胃の中に到着したとき、どのような感覚でしょうか。飲み込んだ後、舌はどのように動くでしょうか。
8、余韻を味わう
最後に、そのまましばらくの間、口の中の感覚を味わいます。後味は残っているでしょうか。それが口の中にないことをどのように感じるでしょうか。もう一粒食べたいと感じるでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
以前レッスンを受講されたクライアントさんからは、
「1粒なのに満足感があった」
「香りが衝撃だった。こんな香りがあることに気付かなかった」
という声もいただきました。
このように、当たり前の習慣になってしまった食事に最大限の意識を向けることで、「見る、聞く、味わう、香る、触れる」ことで得られる喜びに気付くはずです。
ご自身を癒すために、「今この瞬間」を意識する食事法をぜひ取り入れてみてくださいね!
あなたの毎日が健やかなものになるよう、心からお祈りしています♪
Maya
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