春の気配が感じられるようになってきたとはいえ、まだまだ寒いこの時期。
「冷え」をテーマにした薬膳イベントを、ハーブ王子こと野草研究家の山下智道さんと開催したので、当日の様子をレポートいたします。
「薬膳」というと、苦いものや熱いもの、なかなか手に入らない食材を用いるイメージはありませんか?
しかし、実際はそんなに大げさではなく、「自分の体が必要としているものを食べる」というシンプルなものなのです。
つまり、スーパーで手に入るものでも立派な薬膳になるのですね!
ここでまず大切なのは「自分の状態を知ること」。
例えば咳が出たら咳止めを、熱が出たら解熱剤を飲むように、
症状を抑えることに慣れてしまっていると、自分の不調をじっくり観察するのは難しいかと思います。
今回はまず、自分のその日の体調を知ってもらうために、体質チェックシートを記入していただき、「冷え」の原因を探っていきました。
一言で「冷え」といっても、原因はさまざま!
大きくは以下の5つに分けられます。
A.パワー不足冷え
疲労、睡眠不足、汗のかきすぎ、極端な食事制限により、体全体を温めるパワーが不足しているタイプ
B.血不足冷え
長時間にわたるPCやスマホの使用による目や脳の使いすぎ、偏食、夜更かしなどで血の量が不足し、体の隅々まで栄養が行き渡らずに冷えているタイプ
C.ストレス冷え
ストレスや緊張により自律神経のバランスが乱れ、体温調節や血液の流れがうまくいかなくなり冷えるタイプ
D.ドロドロ血冷え
血の質が良くないため、血管の通りが悪く血行が悪くなっているタイプ
E.水たまり冷え
体内の水分の巡りが悪くなり、余分な水分がたまったために冷えるタイプ。
これらをふまえ、季節の野草をふんだんに使った冷えとりランチをご用意し、タイプ別オススメ食材を自由にトッピングしていただきました。
<冷えとりランチメニュー>
・野草と薬膳素材たっぷりのお鍋
・大根もち
・焼きりんごのスイーツ
・野草茶
陳皮とはミカンの皮を干したもの。
今回は祖母の家で自然栽培で育てたものを使用しました。
陳皮の香りは気(生命エネルギー)の巡りを良くしてくれて、ストレスの緩和や自律神経の調整にオススメです。
(↑実際の収穫前のミカンの様子)
ランチ後は、ご参加者から「体がポカポカになった」「汗が出てきた」という嬉しい声もいただけました。
今回のイベント内容が、皆さんがセルフケアしていく上でのヒントになれば、こんなに嬉しいことはありません。
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