先日、経営者向けに東洋医学を活用したライフハックセミナーを行いました。
毎日の仕事のパフォーマンスを上げていくために、疲労感や食後の眠気、むくみ等がなぜ起きるのか、
東洋医学の視点も交えて個別に舌診や問診をして、その日から使えるライフハックをお伝えしました。
セミナー中は、 「東洋の減糖茶」と言われる桑の葉(マルベリー)を試飲していただきました。
桑の葉茶は、中国で5000年の歴史をもち、糖尿病やダイエットに用いられます。
そもそも私たちが炭水化物などを食べると、最終的には小腸で「α-グルコシターゼ」という酵素によってブドウ糖に分解されて、初めて血液に入り血糖値が上がります。
桑の葉に含まれる「デオキシノジリマイシン」という成分は、この「α-グルコシターゼ」の働きを抑制するので、食後の血糖上昇を緩やかにしてくれます。
また、小腸で吸収されなかった糖質は大腸に運ばれ、腸内細菌に分解されて腸内環境を改善してくれます。
鎌倉時代に臨済宗を開いた栄西禅師は、『喫茶養生記』という薬学書の 中でも「引水病(≒現代の糖尿病)に効く」と明記しているのが興味深いです。
ポイントは食前に飲むことです。
また、最後は体質別におすすめの精油を用いて、片鼻呼吸法を実践していただきました。
私たちがしている鼻呼吸は、無意識に片鼻呼吸になっていると言われます。
意識的に左右の鼻を交互に使って呼吸を繰り返すことで、自律神経や、左脳と右脳のバランスが整うとされています。(左脳ばかり使ってる人は、右の鼻ばかり使っているという説も)
朝や寝る前に行うと、スッキリするのでとてもお勧めです。
今回は体質別にオススメのエッセンシャルオイル(精油)を用いながら、呼吸法を実践しましたが、その時に好きな香りは体が求めているものなので、直感で選ぶのが1番です!
ところで、例えば自律神経が乱れている人は、東洋医学では柑橘系の香りが良いとされています。
科学的にみても、柑橘系の「ベルガモット」には「リモネン」という成分が多く含まれ(約30%)、血流増加、超ぜん動、冠状動脈血管拡張などの作用が証明されています。
東洋医学にはエビデンスがないと言われがちですが、科学的にみても似たような効果を立証できるのは面白いところです。
忙しいビジネスパーソンのみなさまに、植物を活用したライフハックをこれからも広めていきたいと思っています。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました♪
Comments